「will」「can」「must」。
それぞれの単語は中学英語で学びますが、こられを結び付けた考え方をご存じでしょうか。
キャリアを考えていくなかで、こちらを利用するのも有効な手段の1つです。
今回は、この「Will・Can・Must」のフレームワークを利用したキャリアデザインの方法をご紹介したいと思います。
「Will・Can・Must」とは?
Will・Can・Mustを活用することで、自分のキャリアに対する考えを整理することが出来ます。
「Will・Can・Must」のフレームワークは、Will「今やりたいこと」、Can「今できること」、Must「今やらなければならないこと」で構成されています。
このフレームワークを利用して、将来的に自分が何をしたいのか、何ができるようにならなければならないかを明確にします。
それではもっと具体的に見ていきましょう。
Will・Can・Mustの考え方
Willでは?
- 〇〇な働き方をしてみたい
- 〇〇の役職に就きたい
- 〇〇なプロジェクトを成功させたい
といったものを挙げます。
Willはやりたいことがなければ、挙げるのが難しいので、最初は漠然としたものでも構いません。
「過去に楽しかったこと」、「やりがいを感じたこと」など過去の体験から挙げるのもいいでしょう。
ほかのフレームワークを使うことで見えてくることもありますので、ありのままのやりたいことを記載してみましょう。
Canでは
Canには自分が持っているスキル、資格、経験といったもの挙げます。
- 〇〇人の部署のマネジメントをしたことがある
- 〇〇の資格を持っている
- ○○の実績がある
などのものを挙げます。
Canについてはこれまでの仕事や資格からピックアップするため、客観的なものが多くなるかもしれません。
しかし、自分の性格で「これなら」というものがあれば記載するのもいいでしょう。
mustでは?
やりたいことの実現のために、今すべきことを挙げていきます。
職場で働いているセラピストであれば、
- 病院・施設からの要望(売上向上、人材育成など)
- 事業計画から行わなければならないミッション
- 昇進するために必要なスキル
などが挙げられます。
Mustは、自分視点ではなく他者の視点からすべきことを考えることが大切です。
今後どのような働き方をするかに関わらず、職場のスタッフ、企業、社会において必要とされるスキルや経験がなければ、報酬には直結することが出来ません。
将来のビジョンや目的を見据えて、今後どのように成長していかなければならないのかを挙げていきましょう。
3つの円が重ねる
それぞれの円が重なった部分が、自分の能力を最大限に発揮できるとされています。
つまり、円が重なる部分は、自分がやりたいことでであって、そのスキルや経験がある。
さらには、社会など外部環境からの要望・需要があるということになります。
重なる部分を大きく
3つの円が重なる部分は、モチベーションも上がりやすくなります。
「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」3つがはっきりするので、やりがいはないでしょう。
さらに、自分を成長させるには、中心の重なる部分を大きくすることが重要です。
重なりある部分が大きくなることで、自分の市場価値を高めることが出来るからです。
重なりを大きくするには、それぞれの円を大きくする必要があります。
定期的に3つの項目を見直し、3つの円との関係性を考えていきましょう。
おわりに
Will・Can・Mustは自分の考えを整理できるフレームワークです。
キャリアを考える以外にも、就活や転職活動での志望動機を考える際にも有効とされています。
転職活動の際、セラピストであれば仕事内容はそう変わらないので、志望動機に困ることは結構あります。
転職しなくても、今後自分の市場価値をどう高めるか?そういったことにも応用できるので、ぜひ実際に使ってみましょう。
なお、厚生労働省もキャリア形成について支援する取り組みを行なっていますので、ぜひそちらも参考にしてみてはいかがでしょうか?
(厚生労働省:キャリア形成支援 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/career_formation/index.html)
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