【リーダーシップ】これから求められるリーダー像

ある程度勤務していると、病院や施設内で求められる能力が変化していきます。

 

後輩が入ってきたり、上司から仕事を任されたり。

 

そこで重要となってくるのが、リーダーシップではないでしょうか?

 

後輩ができたり、仕事を任されたりする中では、うまく周りにフォローしてもらいながら仕事を進める必要が出てきます。

 

そんな時に、信頼されないセラピストでは仕事が捗ることはないでしょう。

 

今回は、これからのリーダーシップ像についてお話していきます。

リーダーシップとは?

リーダーシップは「指導者としての資質・能力・力量・統率力」とされています。

Wikipedia 「リーダーシップ」

簡単に言えば、「組織や他人に影響を及ぼす力」と言えます。

 

病院や施設は複数のスタッフが共同で仕事をしています。

 

こういった組織の中では個人の行動を、病院や施設の目標達成のために方向付けをする役割が期待されます。

 

その役割を担うのが”リーダー”です。

 

リーダーは、リーダーシップを発揮して、病院や施設、さらにはスタッフに影響を及ぼし、周囲の人から一緒に協力してもらう能力が必要になります。

 

つまり、リーダーシップは1人では発揮できず、それを支え支持するフォロワーと言われる存在が必要になります。

リーダーシップの種類

リーダーシップの研究は古くからあり、多くの理論があります。

 

しかし近年進化してきたリーダーシップの中で有名なものが以下2つになります。

  • コンティンジェンシー・リーダーシップ論
  • 変革型リーダーシップ論

 

いずれも、スタッフに効果的な影響を及ぼし、ゴール設定や動機付け、それぞれの創造性を引き出すといった「行動的」側面があります。

 

それぞれのリーダーシップ論について見ていきましょう

コンティンジェンシー・リーダーシップ論

コンティンジェンシー・リーダーシップ論は行動科学の1つになります。

 

コンティンジェンシー・リーダーシップ論においては、その時々の状況や条件によって、とるべきリーダーシップのスタイルが異なるといった点が特徴になります。

 

F・D・フィドラーの主張が私もしっくりきましたので、ご紹介しておきます。

両者の関係が「望ましい」状況下、もしくは逆に「関係不良」である場合には、「仕事志向型リーダー」がより高いリーダーシップの有効性を発揮するとされています。

 

一方、関係が良くもなく、悪くもなくといった「中間」的な場合は、「人間関係志向型リーダー」がより有効的なリーダーシップを発揮するとしています。

 

リーダーがリーダーシップを発揮するには、こういった環境的な側面も意識して状況にあった管理をしていく必要があります。

 

変革型リーダーシップ論

ション・P・コッターが提唱するリーダーシップ論になります。

 

変革型リーダーシップでは、組織のビジョンを明確にし、各メンバーを集めて各々の能力を引き出す力だとしています。

 

変革型リーダーシップの特徴

特徴

  1. 魅力あるビジョンを作りだし、それを明確に部下に伝えることが出来ること
  2. ビジョンを実現する戦略を構築し、各自が現実的に達成できるかをスタッフに抱かせること
  3. スタッフと人間的または感情的な仲をつくり、各々からより多くの貢献を引き出すこと
  4. スタッフにとって理想的な役割を演じること

の4つを挙げています。

 

変革型リーダーシップは、支えてくれるスタッフ(フォロワー)に対して、報酬だけでなく、各スタッフと関りを持ち、それぞれの態度を変化させ病院・施設全体でよい結果や利益をもたらすリーダーシップになります。

 

求められるリーダー像

ご紹介した2つの理論からもわかるように、第1にコミュニケーション能力は必須ということになりますね。

 

コミュニケーションをいかに戦略的に取っていくかがキモとなるでしょう。

 

そして第2に状の把握(環境分析)ができること。

 

第3にジョンを掲げ、スタッフ(フォロワー)をサポートする。

 

これら3つが特に重要ではないかと考えています。

 

病院や施設におけるリーダーは現場での仕事と管理業務に板挟みにされていることが多く、仕事量も非常に多い現状があります。

 

リーダーはどちらか一方に偏りすぎてはいけません。

 

仕事を振りながら、マネジメントする力を身につける必要があり、マネジメントするなかで挙げた3つを徹底することで、まずは常に問題意識を持つことから始め、周囲にコミュニケーションを取りながら環境の分析を行っていくのが取り組みやすいと思います。

 

おわりに

セラピストは今後も増え続ける傾向があり、そのチームをまとめるリーダー、管理職がますます重要になってきます。

 

管理職はポストの問題で空きがないことが多いため、リーダーとなるスタッフが現場を”変える”といった意識をもって、業務に当たって欲しいと思います。

 

その背中を見た後輩たちが、さらなるリーダーとなって組織に変革をもたらしてくれることを信じて、今回は終わりたいと思います。

 

 

参考文献

1.片岡靖子 リーダーとしての振る舞い PTジャーナル 2020 Vol.54 No.6 P699-702

2.基礎からわかる経営管理論 欧陽 産業能率大学出版部

 

 

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  • この記事を書いた人

田中 宏樹

After Reha代表の田中宏樹です。医療保険、介護保険分野のそれぞれで経験を積みながら、経営・マネジメントの勉強・情報発信も行っています。認定理学療法士(脳血管・運動器)/ ドイツ筋骨格医学会認定マニュアルセラピスト / PNFアドバンスコース修了 / FBL Klein-Vogelbach 全課程修了 / 成人ボバースアプローチ基礎講習会修了 / 健康経営アドバイザー /

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