自分の将来のキャリアを考えるにあたり、まずは現状の自分を知る必要があります。
「自分には何ができるのか」「どういうスキルを持っているか?」「得意・不得意は?」
それに加えて、周囲の環境・状況を把握する必要があります。
「診療報酬制度の影響は?」「働いている職場の環境は?」「セラピスト業界の動向は?」
こういったことを分析していく必要があります。
つまり、社会情勢や転職市場などの“環境”と自分自身の“内面”を理解することで、最適なキャリアプランを練ることが出来るでしょう。
例えば、野球の試合をする際は、
- 自身のチームの状況
- 対戦チームの情報、グランド状況など
これらの情報を収集して、試合に臨みますよね。
今回は経営戦略でよく利用されるSWOT分析を用いて、キャリアの分析をしていきましょう。
SWOT分析とは・・・
SWOTは先にも述べましたが、“敵”と“己”の理解をまとめるのに便利なツールで、経営戦略やマーケティングでよく利用します。
SWOT分析
- 強み(Strong,Strength)
- 弱み(Weakness)
- 機会(Opportunity)
- 脅威(Threat)
これら4つの頭文字をとってSWOT(スウォット)と呼びます。
周囲を取り巻く環境を
「強み・弱み」といった内部環境(自分自身)
「機会・脅威」という外部環境(社会情勢など)
この2軸に分けてSWOT分析を行いますが、現在の自社や自己の置かれている状況を分析するのに用いられています。
Strong 強み:目標達成に影響するであろう個人のスキル。
Weakness 弱み:目標達成の障害になるであろう個人のスキル。
Opportunity 機会:目標達成に優位に働くであろう外部の影響。
Threat 脅威:目標達成の障害となるであろう外部の影響。
今後のキャリアをしっかりと考えるには、SWOT分析の正しい方法と理解が必要となります。
SWOT分析の結果を元に、その目標が達成できるものなのか、そうでないのかを判断しましょう。
SWOT分析の次を考える
SWOT分析から見えたものを今度は、
- どのように強みを活かすか?
- どのように弱みを克服するか?
- どのように機会を利用するか?
- どのように脅威を取り除く、または脅威から身を守るか?
これらの視点が重要になります。
クロスSWOT分析
SWOT分析したものを利用して、「クロスSWOT」を用いて更に検討していきます。
クロスSWOTは「外部環境」と「内部環境」の4つの要素を掛けあわせることで、目標達成に向けた戦略の方向性を導き出すフレームワークになります。
以下のものは経営向けに利用するものですが、もちろん「自社」を「自分」に置き換えて検討することもできます。
- 「強み」と「機会」の掛け合わせ
- 「強み」と「脅威」の掛け合わせ
- 「弱み」と「機会」の掛け合わせ
- 「弱み」と「脅威」の掛け合わせ
「強み」「弱み」「機会」「脅威」それぞれを掛け合わせてることで、何をするべきなのか?、どうするべきか?などの方向性が見えてきます。
これがクロスSWOT分析となります。
まとめ
自分のキャリアを考えるうえで重要なことは、まず自分自身を知ることです。
さらに、自分を取り巻く外部の環境を知る必要があります。
独自の強みや、他者がマネすることのできないスキルといった「強み」をまず持つことが重要ではないかと考えています。
すぐにでもできるSWOT分析を用いて、自身の分析をしてみましょう。
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こちらの記事ではSWOT分析を行う上で重要となるポイントをまとめていますので、合わせてご覧ください。
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参考【キャリア戦略】SWOT分析を使いこなすための重要ポイント
前回はSWOT分析からセラピストのキャリアを考える方法をお伝えしました。 内容としてはクロスSWOT分析の方法までお話をしているので、まだ見られていない方はぜひ一度ご覧になってください。 ...
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