【適職探し】HSPの特徴から考える向いている仕事は何か?

悩む女性

環境からのストレスを受けやすいHSPの人は仕事選びで悩むことが少なくありません。気を使い過ぎる傾向にあるため「仕事をしたくない」「我慢するしかない」と強いストレスがかかり精神疾患を患うこともありえます。

 

今回はHSPの人の特徴とパーソナルスペースから、おすすめの仕事や適職の探し方について解説していきます。

 

HSPの特徴

ハートを抱える女性

HSP(Highly Sensitive Person)とは周囲の環境に対して非常に敏感な人々のことをいいます。

 

音、光、匂い、味、または触感に対する反応が強く、感情的な反応も強いです。これらの過敏性は発達障害とも重なる部分があり、働く大人の発達障害も最近では問題になっています。

 

HSPの具体的な特徴としては以下のようなものがよく挙げられます。

  • 人混みや騒音が苦手
  • 他人の視線や話し声に敏感
  • 自分だけの空間を必要とする

 

またよく言われる特徴にDOESというものがあります。DOESはアメエリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したもので、こちらの特徴も合わせて知っておくと良いでしょう。

DOES

D:深く考えすぎる

O:刺激に敏感で疲れやすい

E:人の気持ちに共感しやすい

S:感覚が鋭い

 

以上の特徴から言えることは「少しの情報でも多くのことを考えることができる」「環境の影響を受けやすく疲れやすい」と言えます。

 

だからこ一般の方に比べて職場でも気疲れしやすく、働きづらさを感じることも多くなります。

 

HSPの方の特徴はこちらの記事でも記載していますので、ご参照ください。

参考【HSP】繊細さんが上手にコミュニケーションをとる方法

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HSPのパーソナルスペースの特徴

職場

HSPの人は一般の人よりも周囲の刺激を受けやすい特徴があることはお伝えしてきました。

 

そのため大勢の人々や騒音が多い場所が苦手なことも少なくなく、自分のパーソナルスペースを大切にする特徴もあります。

 

ちなみにパーソナルスペースとは自分にとって心地よい距離感のことで、人によってこの距離感は異なりますが、HSPの人は一般の人よりもこの距離感が広いとされています。

 

パーソナルスペースは4つの距離感に分けることができます。

 

パーソナルスペース

 

 

HSPの人は静かで落ち着いた環境を好む傾向にあるめ、相手との距離感が近いと窮屈さを感じ強いストレスを感じてしまうのです。

 

自分はどのパーソナルスペースだったらストレスをあまり感じないのか、どの程度なら許容できるのかを知ることからまずは始めてみて下さい。

 

パーソナルスペースは仕事とも密接に関係していますから、自分の特徴をしっかりと理解することがまず最初のStepです。

 

第3章:HSPに適した職業

履歴書

HSPの人は自分の特性を理解し、仕事選びをする必要がありますが、適職を考える間に次に考えて欲しいのは、自分の資質を理解して対策を考えておくことです。

 

まずは以下の対策が自分でとれるようになることを意識して下さい。

  • 自分のパーソナルスペースの範囲を意識する
  • ストレスを溜め込まないように、定期的にリラックスする時間をとる
  • 他人の視線や話し声に過敏に反応しないように、自分をコントロールする方法を考える

 

HSPだからと今ある全ての仕事で人と関わらないということは難しいため、上記対対策方法を理解した上で適職を探していきましょう。

 

仕事としてHSPの人は、敏感さを活かすことができる職業に向いています。

 

例えばHSPの人のパーソナルスペースの特徴を踏まえると、適職は以下のような仕事が考えられます。

  • 一人でできる仕事
  • 静かな環境でできる仕事
  • 自分のペースでできる仕事

 

一人で出来る仕事であれば、周りを気にせずに仕事に取り組めるのでHSPの人にとっては仕事をしやすいでしょう、

 

具体的な分野としては以下のようなものが挙げられます。

  • 研究職
  • 技術職
  • 文筆業
  • 芸術家
  • フリーランス

 

細部に注意を払い、深く考える能力を持っているため事務職やWebライターなどの職業も適しています。

 

さらに他人の感情を理解するのが得意なため「介護士」や心理カウンセラーなどの職業も適しています。

 

以外かもしれませんが、介護職は1対多で対応することよりも1対1での関わりの方が多く、売り込みやノルマといった営業のような業務がありません。

 

施設などの介護の現場であれば、人がすぐに入れ替わることも稀なため、一人としっかりとコミュニケーションを取れるので環境の変化があまりないので向いているのです。

 

ただ全てのHSPの人がこれらの仕事に向いているわけではありません。大切なのは自分のパーソナルスペースの特徴を理解した上で、自分が心地よく働ける仕事を見つけることです。

 

第4章:適職の探し方

握手

HSPの人々が適職を見つけるためには、自分自身を理解し、自分の強みと弱みを知ることが重要です。

 

また自分が何を好きで、何が得意で、何を達成したいのかを明確にすることも大切になります。どんな人でもそうですが、自分の将来設計ができていると、選ぶべき仕事も決まってきます。

 

自分の自己分析をしっかりと行い、その情報を元に自分に合った職業を探すことが気持ちよく働いていく上では大切です。

 

こちらの記事ではメジャーリーグの大谷翔平も実践した「マンダラート」と呼ばれる目標達成に向けてのツールのご紹介もしていますので、よろしければ参考にしてみて下さい。

マンダラチャート
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自己分析ツールはいろいろな方法がありますが、おすすめなのは「ストレングスファインダー」「16の性格診断」です。

 

ちなみに私も実際に両方行いました。結果としてはどちらかと言えば内向的で戦略的な性格で16の性格診断では「ISTJ」のタイプでした。

 

ストレングスファインダーは書籍を購入すれば、上位5つの資質を理解することもできますし、「16の性格診断」は16Personalitiesというサイトで無料で行えます。

どちらも利用して自身の特徴を知っておくことは、面接時の自己PRでも利用できますからやっておくべきです。

 

また直接キャリアについて相談する場所も市町村では設けられているはずです。キャリアカウンセラーが在籍して無料で相談できる公的機関も存在します。

 

例えば私の住んでいる宮崎では「ヤングJOBサポートみやざき」と呼ばれる機関があり、40歳未満の方はすべて無料で利用できます。

 

仕事は他人からの評価を受けることがほとんどであるため、他者からの意見を聞くことは今後の職業人生において有意義な時間と言ってもいいでしょう。

 

ぜひお住まいの地域のサービスを探して活用してみて下さい。

 

おわりに

ここまでHSPの人の適職について解説してきましたが、まとめると以下のようになります。

  • パーソナルスペースから不快に感じる距離感を理解する
  • ストレスや対策方法を考えておく
  • 自分の資質・性格を知る
  • 公的なサービスを活用する

 

現在はHSPであるかどうかはWebでも簡易的にチェックできますし、自分の性格診断も簡単に確認できますので、自身の特徴を理解した上で長く続けられる仕事をい見つけてください。

 

 

コミュニケーション関連の書籍をKindleにて出版していますので、よろしければそちらもお読みいただけると幸いです。

 

  • この記事を書いた人

田中 宏樹

After Reha代表の田中宏樹です。医療保険、介護保険分野のそれぞれで経験を積みながら、経営・マネジメントの勉強・情報発信も行っています。認定理学療法士(脳血管・運動器)/ ドイツ筋骨格医学会認定マニュアルセラピスト / PNFアドバンスコース(3B)修了 / FBL Klein-Vogelbach 1,2a+b修了 / 成人ボバースアプローチ基礎講習会修了 / 健康経営EXアドバイザー /企業経営アドバイザー/作業管理士

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