【健康経営】使って欲しい補助金!「エイジフレンドリー補助金」について解説

職場の先輩と後輩

少子高齢化に伴い、年金受給者数が増加する一方で、年金の加入者数は減少しています。

また平均寿命も長くなっているため、年金受給期間も長くなるため、今後は年金受給開始年齢が70歳まで延長される可能性も考えられます。

つまり高齢になっても働かざるを得ない状況になりつつあるということです。

企業にも高年齢の労働者が増えつつあるので、そうした労働者が働きやすい環境を整えることが労災予防の観点からも大切になります。

そこで今回は高年齢労働者を雇用する企業が、職場環境を改善する際に使える補助金「エイジフレンドリー補助金」について解説します。

エイジフレンドリー補助金とは

補助金

エイジフレンドリー補助金は、高齢者が働きやすい職場環境を整備するために、企業に対して補助金を交付する制度のことです。

60歳以上の高年齢労働者に特有の労働災害のリスクを軽減させるために、設備の改善や健康の維持増進のための取り組みに要する費用の一部に対して補助金が交付されます。

設備の改善以外の健康増進については、高年齢労働者を含む全ての労働者が対象となっています。

エイジフレンドリー補助金の概要

工事現場

エイジフレンドリー補助金には下記2つのコースがあります。

  • 高年齢労働者の労働災害防止対策コース
  • コラボヘルスコース

高年齢労働者の労働災害防止対策コース

高年齢労働者にとって危険な場所や負担の大きい作業を解消する取組等に対して補助金が支払われます。

コラボヘルスコース

企業と健康保険組合が連携して、従業員の健康管理を推進する取り組みのコラボヘルスを実施することで、補助金がもらえるコースです

コラボヘルスとは?

企業は健康保険組合から従業員の健康診断結果やその他の健康情報の提供を受け、それを分析して従業員の健康課題を把握します。その上で健康保険組合と協力して、健康課題に応じた健康施策を実施します。

コラボヘルスは、従業員の健康を維持・改善し、企業の業績向上につなげる効果が期待されています。

それぞれの補助率や補助金の上限は下記の表のようになっています。

(出典)厚生労働省 エイジフレンドリー補助金について

注意すべき点としては、上限が100万円までという点です。

両方のコースを活用しても130万円になるのではなく、100万円が補助金上限なので両方のコースを活用する際は注意してください。

また2つのコースを希望する際は、同時に申し込みを行う必要があります。

個別で同じ年度に申請することはできませんので、こちらも注意が必要です。

さらにコラボヘルスコースの場合、実施した健診の情報が「保険者(協会けんぽや健康保険組合)」に提供されていることが補助の前提となっているので、この点も合わせて注意しておく必要があります。

エイジフレンドリー補助金の対象となる対策

倉庫

対象となる対策はあくまで従業員の労働災害を防止することが前提です。

例えば

  • 従業員が通る通路の段差解消
  • 濡れやすい床面を滑りにくい素材に変更する
  • 転倒や腰痛予防のための運動指導
  • 介護施設などでの身体負担を軽減する機器の導入
  • 熱中症リスクを下げるための服やエアコンの導入 など

上記のような対策を行った場合に補助金が支払われます。

大枠の取り組みはこちら↓

補助金の対象

  • 転倒・墜落災害防止対策
  • 重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策             
  • 暑熱な環境による労働災害防止対策
  • その他の高年齢労働者の労働災害防止対策

エイジフレンドリー補助金の受給要件

2枚の付箋

エイジフレンドリー補助金の申請には、次の要件があります。

  • 労災保険に加入していること
  • 中小企業の事業者であること

(高年齢労働者の労働災害防止対策コースの場合)

  • 60歳以上の高齢者を常時雇用し、対策を行う業務を行なっていること

(コラボヘルスコースの場合)

  • 労働者を1名以上雇用していること

「高年齢労働者の労働災害防止対策コース」を利用する場合、作業環境等を改善するに当たって60歳以上の労働者が実際に従事する業務でなければ対象とならない点は注意が必要です。

例えば工場内の作業環境を改善しようと考えているが、工場内に60歳以上の労働者はおらず事務所にいる場合、補助対象となる業務に60歳以上の労働者が就いていないので申請することができません。

中小企業の要件については、大抵の企業は当てはまるのではないかと思います。

(出典)厚生労働省 エイジフレンドリー補助金について

エイジフレンドリー補助金の申請

書類にハンコを押す

補助金の申請は以下の流れで行われます。

  1. 申請関係書類」をダウンロードする
  2. 提出必須書類は必要事項を全て記入し、全て揃えて送付
    ※消印付郵送または発送日がわかる宅配便で送付
  3. 申請書類は毎月末(当日消印有効)にとりまとめ、翌月審査が行われる
  4. 審査を行った月の月末から翌月初めにかけて審査結果が通知
    (採択の場合:郵送で通知、不採択の場合:メールで通知)

補助金の申請期間

令和5年6月12日~令和5年10月末日 
※交付決定額が予算額に達した場合、申請期間中であっても受付を締め切られます。

エイジフレンドリー補助金の支払い

通帳と電卓

支払いを受ける際には下記の流れを辿ることになります

  1. 審査結果が手元に届いてから対策を実施し、費用の支払まで済ませる
  2. 支払関係書類をダウンロード
  3. 支払に関する提出資料を全て準備して事務センターへ送付
    ※消印付郵送または発送日がわかる宅配便で送付
  4. 確認後、確定通知書を郵送し、補助金が振り込まれます

補助金の支払い期日

請求書類提出締切日 令和6年1月31日(当日消印有効)

申請関係書類の内訳はこちら

エイジフレンドリー補助金に関するQ&Aはこちらから確認いただけます。
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000791931.pdf

After Rehaがお手伝いできること

After Rehaは「会社の保健室 みやざき」として保健師や産業カウンセラー、社会保険労務士と連携して健康経営支援を行っています。

エイジフレンドリー補助金でお手伝いできること

高年齢労働者の労働災害防止対策コース

  • 身体機能のチェックや運動指導
  • 重量物や介護作業における労災防止のための運動指導
  • 介護職員の身体の負担軽減のための介護技術修得のための教育
コラボヘルスコース

  • 栄養・保健指導の実施など労働者への健康保持増進措置
  • 健康診断結果等を踏まえた禁煙指導、メンタルヘルス対策、ハラスメント対策の健康教育

こちらでもAfter Rehaが支援できるサービスをご紹介しております。

また他社の紹介もいたしますので、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。


お問い合わせ

    • この記事を書いた人

    田中 宏樹

    After Reha代表の田中宏樹です。医療保険、介護保険分野のそれぞれで経験を積みながら、経営・マネジメントの勉強・情報発信も行っています。認定理学療法士(脳血管・運動器)/ ドイツ筋骨格医学会認定マニュアルセラピスト / PNFアドバンスコース(3B)修了 / FBL Klein-Vogelbach 1,2a+b修了 / 成人ボバースアプローチ基礎講習会修了 / 健康経営EXアドバイザー /企業経営アドバイザー/作業管理士

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