言えると書くことは一緒じゃない!書くために必要な4つのこと

「言葉ではちゃんと言えるのに、ひらがなを書こうとすると止まってしまう」

 

お子さんの支援をしていると、こうしたケースに出会うことがあります。

 

例えば「さかな」という言葉。声に出して言うことはできるのに、書いてもらうと「さ」だけ書いて、その次の文字が出てこない。

 

実は、ひらがなが書けない理由は、お子さんによって違います。

 

大切なのは、「書けない」という結果だけでなく、どこでつまずいているのかを見てあげることだと思っています。

 

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ひらがなを書くには、いくつもの力が必要

「さかな」と言うことと、文字で「さかな」と書くことは、似ているようで違う作業です。

 

文字を書くためには以下のことが必要となります。

  1. 言葉を一つひとつの音に分ける
  2. 音に合った文字を思い出す
  3. 文字の順番を覚えておく
  4. 文字の形を思い出して書く

 

このような複数の工程が必要です。

 

さらに、注意を向け続けることや、姿勢を保つことなども関係してきます。

 

そのため、同じように「ひらがなが書けない」お子さんでも、苦手な部分が違えば必要な支援も変わってきます。

 

どこでつまずいているのか確認する方法

お子さんがどの工程で難しさを感じているのか、簡単に確認する方法があります。

① 文字カードなら並べられる?

例えば「さかな」という言葉。

 

「さ」「か」「な」の文字カードに、ほかの文字を混ぜて、正しい順番に並べてもらいます。

 

カードなら並べられるのに、鉛筆では書けない場合は、文字の形を思い出すことや、実際に書くことに負担があるのかもしれません。

 

一方、カードでも途中で止まる場合は、文字の順番を覚えておくことや、必要な文字を探す際の注意なども確認してみます。

② 見本があれば書ける?

見本を見ながらなら書けるのに、見本を隠すと書けない。

 

そんな場合は、文字の形を思い出すことや、書く内容を覚えておくことが負担になっている可能性があります。

 

見本をすぐ近くに置く、1文字ずつ見せるなど、少し条件を変えるだけでも反応が変わることがあります。

③ 声で伝えると書ける?

何も伝えないと2文字目で止まるけれど、次に書く音を声で伝えると書ける。このような違いも大切な手がかりになります。

 

一度に伝えると難しくても、一つずつ確認すればできるお子さんもいます。

 

大切なのは、どんな助けがあればできるのかを確認することです。

 

注意機能やワーキングメモリにも目を向けて

文字を書くことが苦手なお子さんの中には、

  • 最初の1文字は書けるのに、次が出てこない
  • 文字カードが多いと探せなくなる
  • 間違い探しで違いを見落とす
  • 一度に伝えると難しいが、一つずつならできる

といった様子が見られる場合があります。

 

こうしたときは、注意機能やワーキングメモリの負担も考えてみたいところです。

 

ただし、これらの様子だけで原因を判断することはできません。

 

課題を少し簡単にしたり、伝え方を変えたりしながら、お子さんの反応を見ていくことが大切です。

 

After Rehaより

After Rehaでは、宮崎を中心に訪問運動療育を行っています。

 

理学療法士として、姿勢や手の使い方だけでなく、注意機能やワーキングメモリなどにも目を向けながら、お子さん一人ひとりに合った支援を考えています。

 

園や療育施設の先生方と一緒に、お子さんの「できた!」を増やすお手伝いをしています。

 

※この記事は一般的な情報提供です。紹介した方法だけで原因や診断を判断することはできません。気になる様子が続く場合は、学校や専門機関へご相談ください。

  • この記事を書いた人

田中 宏樹

After Reha代表の田中宏樹です。医療保険、介護保険分野のそれぞれで経験を積みながら、経営・マネジメントの勉強・情報発信も行っています。認定理学療法士(脳血管・運動器)/ ドイツ筋骨格医学会認定マニュアルセラピスト / PNFアドバンスコース(3B)修了 / FBL Klein-Vogelbach 1,2a+b修了 / 成人ボバースアプローチ基礎講習会修了 / 健康経営EXアドバイザー /企業経営アドバイザー/作業管理士

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