秋といえば食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、だれもが聞いたことのあるフレーズですよね。
暑い夏から、涼しく過ごしやすくなった秋は、スポーツや運動を始めるのにも最適な季節です。
実はそれ以外にも、秋に運動を始めるメリットがあるんです。
今回は「運動の秋」をテーマに、秋に運動を行うメリットについて解説していきます。
秋が運動に最適な理由
夏は熱中症予防の観点から外でカラダ動かせなかった分、過ごしやすくなった秋にはしっかりとカラダを動かしたいですよね。
秋に運動をオススメするには理由があります。
1.代謝が上がる季節
涼しくて運動に最適な季節だから「運動の秋」というイメージがあるかもしれません。
確かにこういった理由もありますが、秋が最も運動に適しているのには他に理由があるんです。
それは、代謝が上がる季節だからです。
ヒトのカラダは気温と密接な関係にあり、気温が低くなるとカラダを温めようと多くのエネルギーが必要になります。
逆に夏場の暑い時期はエネルギー消費が少なくなります。
秋は気温が下がり始めるため、基礎代謝も徐々に上がってくる季節で、ダイエットにも最適な季節と言われています。
もちろん基礎代謝は筋肉量や運動量で変化するので一概には言えませんが、気温によっても変化することは知っておきましょう。
2.食欲の秋
秋は代謝が上がる季節ですが、一方で食欲の秋とのせめぎあいの季節でもあります。
夏に比べて秋は日照時間短くなるため、光を浴びる時間が減り、セロトニンと言われるの神経伝達物質の分泌量も減少します。
セロトニンは消化管や血液中にも存在しますが、食欲に関連するものは「脳内セロトニン」と言われています。
セロトニンは”幸せホルモン”と呼ばれることもあり、精神を安定させたり、過度な食欲を抑えたりする作用があります。
つまり秋はセロトニンが減少し、食欲が増してしまうためどうしても太りやすくなります。
セロトニンはリズム的な運動によって分泌が特に促進されるので、できるだ日光を浴びながら外でウォーキングを行うことでセロトニンを活性化させ、食欲を抑制するこができます。
秋にオススメの運動4選
① ウォーキング
食欲を抑えてくれるセロトニンは、リズム的な運動によって分泌が促進されるのでウォーキングが特にオススメです。
ウォーキングには必要な道具も少なく、今すぐにでも始められます。
ランニングよりも消費されるエネルギー量は少ないですが、カラダへの負担も少なく、ランニングよりも続けやすいので最適です。
有酸素運動の観点から、最低でも15分~30分程度のウォーキングを行うことを推奨します。
② スクワット
代謝を上げるには、筋肉量も重要になってきます。
下半身の筋肉は全身の筋肉量の多くを占めているため、お尻や太ももの大きな筋肉を鍛えることで、筋肉量を増やすことができます。
スクワットはこれらの筋肉を効率的に鍛えることができるため、オススメの運動になります。
③ 階段上り
公園などにある長い階段の上り下りを行うことも効果的です。
階段の昇り降りなど単調な運動は、セロトニンの分泌を促進し、緊張や不安の減少にも役立ちます。
さらに、下半身の筋肉を多く利用するため筋肉量の増加にも繋がるためオススメです。
④ 水泳
水泳は水圧によりカラダに負荷がかかります。
普段使用していない筋肉も利用されるため、継続することで全身の筋肉をバランスよく利用することができます。
また通常の運動よりも消費されるカロリーが大きいのも特徴です。
屋内なので、天候に左右されず続けやすいのもオススメの理由です。
運動には有酸素運動・無酸素運動がありますが、どちらも取り入れることでエネルギー消費量を増やし、筋肉量の増加による代謝アップが望めます。
この2つをバランスよく行うことで、痩せやすいカラダを作ることも可能になります。
まとめ
いかがでしたか。
秋は過ごしやすい季節というだけでなく、代謝が上がりやすい季節であり、また食欲の秋による体重増加も懸念されます。
秋に行う運動は、ダイエットや自律神経を整えるといったメリットもあります。
これから運動を始めようとお考えの方は、ぜひこの秋から継続的な運動を始めてみましょう。
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参考:佐野進一ら:踏み台昇降運動によるセロトニン神経系の賦活 北陸大学 紀要 第26号(2002)