新型コロナウイルスにより外出自粛が叫ばれており、自宅でセルフトレーニングされる方が増えていますよね。
ヨガマットを購入される方も増えているとか!?
自宅でも簡単にできるセルフトレーニングですが、特に腹筋を鍛える際に間違った方法で運動される方も多いようです。
そこで今回は、日常生活で腰痛予防にも効果的な使える腹筋トレーニングについてご紹介していきましょう。
間違った腹筋とは?
さて、早速本題ですが間違った腹筋とはどういった腹筋でしょうか?
答えはこちら ↓
えっ、これ普通じゃないの?と思われた方もいらっしゃると思います。
そうなんです。
リハビリを提供している私でも、現場でこの方法を指導しているスタッフを多く見かけます。
間違えた運動を習慣化すると、鍛えるどころか逆にカラダを壊してしまいます。
私自身はそもそも腹筋(腹直筋)メインでの指導はしていません。
なぜ、この方法が間違っているかというと、それは背骨の構造に関係があります。
人間の背骨の構造
背骨(脊柱)は、基本的にS字の構造をしており、これが体の衝撃を吸収する役割を果たしているからです。
先ほどの腹筋の方法を持続して行ってしまうと、S字状の脊柱が全体的に一本の棒状のようになってしまいます。
こうなると、バネのように衝撃を吸収できなくなります。
それほど、このS字の形状はヒトが機能的に動くためには重要な作用を果たしています。
本来のカラダの使い方
もう1点間違った腹筋運動について考えなければならないことがあります。
腹筋運動を行う際に体を丸めますが、この上半身を丸めること自体が日常生活において使われない、もしくは使うべきではない動きだと考えています。
日常で考えると、そもそも「からだを丸めた動作を行っていますか?」
おそらく、背筋が伸びた状態で動作を行っていることがほとんどではないでしょうか。
曲がっているように見えても、実は背骨はまっすぐの状態で股関節が曲がって動作している状態にあるのです。
また極端な例でいえば、スポーツ選手にこのような体幹(脊柱)を丸めて競技をするような人は、ほとんどいません。
(もちろん競技特性によっては必要とされる場合があります。例:ロードレーサー)
なぜなら、機能的な姿勢ではないため、最高のパフォーマンスを発揮できないからです。
たとえ、この体幹を丸める姿勢で”最高の腹筋力”を発揮できても、日常・スポーツにおいて使う場面がほとんどないのです。
さらに、このような姿勢での運動は腰痛や肩こりの原因にもなりやすいため、絶対にやめましょう。
正しい腹筋の鍛え方
では正しい腹筋の鍛え方はどうしたらよいのでしょうか?
さきほどからお伝えしているように、背骨が丸まった状態でのトレーニングは機能的ではないという事を考えてもらえれば、やり方は多数あります。
要は、カラダをまっすぐ保った状態で運動すればよいのです。
カラダが傾いた状態は、組織への負担だけでなく、脳神経がたくさんあつまる頭も傾きやすくなり、脳の情報処理にも影響を及ぼします。
腹筋運動をする際に限らず、”機能的なカラダをつくりたい”という場合、運動を行う際は脊柱の状態に注意して下さい。
腹筋運動も含めた、体幹を鍛えるトレーニング記事はこちら。
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まとめ
いかがでしたか。
運動はやり方によっては、カラダにいいこともあれば、悪い影響を及ぼすこともあります。
動作を行うにあたり、効率的かつ最高のパフォーマンスを出すためにも機能的なトレーニングが必要になります。
今回の腹筋のトレーニングだけに限らず、まずは「体幹は真っすぐを保つ」ことを念頭に置いて、トレーニングするようにしましょう。