【必読】セラピストのモチベーション管理

リハビリの仕事は楽しいですか?

そう答えて即答できるなら、”今は”セラピストとしてのスキルを磨いて下さい。

もしそうでなければ、この記事をぜひ読んでいただきたいと思います。

今回は、セラピストの「動機づけ」についてみていきましょう。

「セラピスト」という仕事

毎年多くの理学療法士、作業療法士のセラピストが輩出されています。

そんな中、給与面はといえば下がり続ける一方です。

過去で言えば、理学療法士が誕生した時代は、理学療法士は非常に希少な存在であり、理学療法士が年間売り上げ2億ほど稼ぐと言われておりました。

そのため、年収1000万円の人も珍しくなかったとされています。

しかし現在では考えられませんよね。

理学療法士や作業療法士は、人に直接触れてサービスを提供する仕事のため、ストレスを抱えることが多いと思います。

平均年収400万弱の現在、仕事を続けるにはそれなりの動機が必要になるでしょう。

理学療法士で言えば、理学療法士会が出している「理学療法白書」があります。

2016年の発表では、「理学療法士を一生続けたいか?」の質問に、“そう思う”、“ややそう思う”割合が7割近くに上ります。これは2010年の割合とさほど変化がありません。

逆を返せば、3割は理学療法士を続けたくないと考えていることになります。

また「やりがいがある仕事か?」に対しては、2010年と比較して、“そう思う“と答えた割合は減少しています。

公益社団法人 日本理学療法士協会 理学療法白書 2016 より

やりがいが減少しているのは、”年々所得が減少している””将来性が見込めない”など悲観的なことが含まれているのではないでしょうか。

働くセラピストのモチベーション

モチベーションは「動機づけ」とも言われ、wikipediaでは

「行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能」とされています。

動機づけ - Wikipedia

動機づけには2種類存在します。

  • 内発的動機づけ
  • 外発的動機づけ

内発的動機づけ

内発的動機づけとは、自分の好奇心や関心から生まれるものであり、自分の内側からやるきが湧いてくるものです。

内発的動機づけには限界がなく、無限に動機づけできるとされている。

セラピストで言えば「新しい知識を覚えるのが楽しい」、「患者さんが良くなる」、「頑張っているセラピスト同士でつながりができる」などから、研修会に参加していることも多く、研修会自体にも終わりがないため、モチベーションが続く限り研修会に参加するといったサイクルができています。

実際、私もセラピストになって10年間はこの流れに乗って、研修会に参加し続けていました。

これは紛れもなく、内発的動機づけです。

外発的動機づけ

外発的動機づけは、仕事をした結果得られる報酬により動機づけされることです。

外部からの誘因で動機づけされることを指します。

分かりやすい例が、給与やボーナスが増えるといった金銭的報酬、職場での昇進といった地位的な報酬が典型例になります。

細かいこと言うと、外発的動機づけには限界があり、モチベーションにマイナスの要素として働くこともあるため注意が必要になります。

セラピストのモチベーション管理

モチベーションを管理するためには、

  • 組織の一員として目標の達成に取り組む
  • 自身の欲求を充実させ、スペシャリストとして成長を遂げる環境を整える

この2つのことが特に重要となります。

組織の一員として働き、組織、部門の事業計画目標を達成するために働いてもらう一方、個人の趣味など欲求を満足させ、内発的動機づけを行なっていく必要があります。

この関係を適切に維持しながら、職務に取り組むことが最高のモチベーション管理になると考えます。

おわりに

セラピストは臨床を定年まで続けるのは難しい職業ではありますが、その中で患者さんが教えてくれるものもたくさんあります。

また研修会等で出会った先生方から、「勇気」や「やる気」をもらうこともあります。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のセラピストは給与面に不満がある方も多い傾向にありますが、仕事へのやりがいを一度見つけると、非常に楽しい仕事に変わります。

身に付けた技術や知識をもとに、新たな事業を起こしている方も大勢います。

そういった将来があることを知っているだけでも、モチベーション管理はうまくいくかもしれません。

この記事があなたの今後のセラピスト人生に少しでもお役に立てたら幸いです。

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