理学療法士や作業療法士のセラピストに将来性はあるか?
そう考えたことはありませんか。
私は理学療法士の資格を取得して12年になりますが、10年目を超えてから、危機感を抱きはじめました。
そこで、ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士の資格取得を目指したり、経営・マネジメントの大学に進むなどいろいろな挑戦を始めました。
(余談ですが、社労士はみごとに落ちました。。。)
そうすることで、いままで「井の中の蛙」だったことに気がつきました。
病院や施設で勤めているだけでは、自分の可能性を押さえ込んでしまっており、もっとセラピストには外の世界を見て欲しいと感じるようになりました。
そこでセラピストの現状に関するアンケートを「googleフォーム」を利用して収集しましたので、今回はみなさんとこの情報を共有して、一緒に何かアクションを起こせたらと考えています。
セラピストの現状
厚生労働省、WCTPが開示した情報をみると、2018年時点での理学療法士(以下PT)の数は、127,000人、作業療法士(以下OT)の数は74,615人となっています。
WCPT 「a profile of the profession」Reference year: 2018
多いとみるか、これからの超高齢社会を考えると少ないとみるか、それぞれ意見があると思います。
ただ、実際に過剰供給との報告もすでに上がっています。
医療従事者の需給に関する検討会第3回 理学療法士・作業療法士需給分科会
また給与面に関しても医療職の中で低い水準となっています。
アンケート調査結果
状況を踏まえて、SNSを利用してアンケート調査を行いました。
アンケート内容はこちら
- 現在お勤めの方にお伺いします。勤務先の給与に満足されていますか?
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の将来性について不安がありますか?
- 現在、何か副業(複業)をされていますか?
- 現在、副業を「していない」方にお伺いします。今後、副業(複業)をしていみたと思いますか?
- セラピスト向けの研修会の参加状況についてお伺いします。1年間に何回ほど研修会に参加されていますか?
結果のスライドは以下に示します。
この結果から見えてくるものは何でしょう。
私が感じたのは
- 現在の給与に不満
- 副業がしたいが「できていない」
- 自己研鑽を積んでもリターンがない
といったところでしょうか。これらが結果としてモチベーションが低下し、質の低いリハビリテーションの提供に繋がっていると感じています。
セラピストが生き残るには
終身雇用が崩壊したと言われるように、一生同じ企業で勤めれば安泰といえる時代は終わりました。
毎年若いセラピストが増える中で、いかに自分が成長して「希少性」を上げるかが今後生き残りにおいて重要だと言えます。
「希少性」という言葉でいえば、
100×100×100の100万分の1の人になれ!という藤原和博さんの言葉あります。
1つの分野で100分の1になり、それを3つ掛け合わせると100万分の1という希少性をもった人間になるという考え方。
私は非常にこれは重要だと感じています。
また、職場で必要とされるとしても給与水準がこれから上昇することは望めません。
このことから、給与水準を向上させるには「副業」に取り組んでいく必要があると考えます。
安易な考えかもしれません、副業での収入が入ることで、モチベーションが向上し、リハビリテーションの提供においてもプラスに働くと考えます。
副業への挑戦は、あらたなスキルの習得やキャリアアップにつながります。
副業が禁止されている病院や施設も、もちろんあるでしょう。しかし、対価として報酬を得ない活動であればどうでしょう。
「報酬がないので嫌」と考える前に、やったことで経験値という報酬が得られ、その経験値が市場価値の向上につながると考えればよいのではないでしょうか。
長期的な目で物事を見る視点を持つことが大切です。まずは「行動」をしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
セラピストの今後を考えると、不安な面しか浮かんでこないですが、もっと外に視野を向けていくことで自分への気づきになると思います。
After Rehaは努力しているセラピストが報われる社会であって欲しいと想い、活動しています。
なにか相談等ありましたら、お問い合わせからご連絡下さい。
一緒に、セラピストの将来を考えていきましょう。